久しぶりに訪れた中之島界隈は大きく変わっていた。後方のビルのレリーフは大阪フェスティバルホールである。老朽化で建て替えられ、39階200メートルの中之島フェスティバルタワーとして11月28日に竣工したところである。
旧フェスティバルホールは昭和30年代のはじめ越路吹雪ショウ、大橋巨泉が司会する労音、職域の音楽コンクールなど音楽の殿堂として君臨し若者たちを楽しませてくれていた。
今、私たちが立っている「錦橋」は土佐堀川に架かる歩行者用の橋である。結婚前この橋で待ち合わせてよく岸辺を歩いた。1964年に結婚したので1958年開館の旧ホールとはおおよそ50年。同じ時代を経てきたのである。ふたりとも70代の高齢域に入りあと2年で金婚式を迎える。
新しいホールの壁面に「牧神、音楽を楽しむの図」のレリーフが再現復刻されていた。
思い出が少し残っていて嬉しかった。(2012.12.18)