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日々雑感
幸せは日々の雫のような時の中にある。
毎月の、つれづれなるままに……
2013.11.11 Monday

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ああ!怪我 神様からの伝言

10月末のこと、我が老夫婦世帯を襲った魔女の一突きに後悔の日々です。魔女は「ぎっくり腰」を「足首の捻挫」にかえて登場、ほんの一瞬が運命の分かれ目です。
出先での出来事です。用を済ませてドアを開けて外へ、すぐの段差に足が反応できずガクッと崩れてしまいました。
見る間に左足くるぶしが腫上がり、冷やしてテーピング、でも歩けなくなりました。整形外科で踵から膝下まで固定していただきしばし安静と診断された次第です。
この固定する布、ご経験の方はご存知でしょうが、おもしろいですねえ、柔らかい布を濡らして踵を覆って15分でかたまり、くるくる包帯を巻いて治療終了です。手品のような施術をみて感心しきりでした。「お風呂に入るときははずしてもいい」というのも気にいって少しはほっとしたのです。
あれから1ヶ月、左足を引きずりながら家事、日にちを薬とつきあっております。この片足家事の疲れること足がむくんでくる、これはやむをえませんが、野菜を洗うにも切るにもいらないはずの片足が使えないのはこたえます。逆の右足の付け根や腰に違和感が出てくるのです。何事もバランス!これ大事です。
 とまあ70才の捻挫をじっくり体験中、みなさまご用心を・・・。

さてその4日後、今度は夫が大好きな木工で怪我。
なぜか怪我をした瞬間を私は即座に感じて、玄関をとびこんでくる夫より早く救急箱を準備しました。「えらいことしたあ!」「あらあ 怪我!?」この会話もう何度したことかしら。
木工仕事は決して楽ではありません。重い材木を運んだり、切ったり、削ったり、叩いたりというダイナミックな動き、ただしそれらは、全て、最後に仕上がる作品のベースで実は緻密な計算、計画の上になりたっています。そのダイナミックとは正反対に鑿や鉋を使って組んだり合わせたり差し込んだりして繊細に仕上げていきます。傍で見ているとほんとうに興味深く、いえ夫の幸せそうな熱中振りに心うたれるのですが、これら全ての作業を一人でし遂げていくものですから、熱中振りも半端でなく、ひどいときは朝から晩まで工房に籠もります。
「職人さん、御茶はいかがかな」落語の「植木屋と旦那の台詞を真似て夫を工房から呼び出します。「いただきます」とたいがいはでてきますので、そこで休憩になるわけです。
夫、76歳「、信じられない体力」と痩せで力なしの妻は感心、いえ呆れているしだいです。
その熱中が怪我を呼んだわけですから、今こそと「気をつけなくては、プロの人は絶対休憩しながらというのは意味があるのねえ」とか「年齢を考えて」とかなんとか、あまりの熱中に言えずにいたことを言っております。「気をつけなくては」「年を自覚して」と私が言われたそのままです。ウフフフ
休日の怪我は大変です。消防署に連絡をとり伺った医院に問い合わせ、対応できるという3軒目k医院へ急ぎ止血施術、月曜日の形成外科での診察を終えk大学病院へ紹介され、入院、ここまで10日かかりました。ただいま針金で支えた薬指をかかえ、退屈にうんざりの夫です。
「なんといっても年齢を自覚しなくては」というのが友人知人のアドバイスです。 夫、今のところ神妙ですが、はてさて鱶のように常に動きたい人ですから、治ったらまたやりたいことを山ほど予定して「こことおもえば、またあちら(♪牛若丸の節で)」と動き回りそうな予感がしてなりません。

  とまあそんなわけで夫婦そろっての怪我は、神様からの伝言のようです。「さあお二人、また次の人生、しっかり自覚して」と。
 

 
 
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